寒暖差で悪化する動悸・息苦しさ…秋に実践したい自律神経ケア4つのポイント【全身から整える西宮市夙川の鍼灸院】
おはようございます!夙川まほら鍼きゅう院、鍼灸師・院長の宮﨑牧子です。
秋になって朝晩が涼しくなってきたと思ったら、お昼はまだ暑い…そんな寒暖差の激しい季節、体がついていかず、動悸や息苦しさを感じていませんか?
「何もしていないのに心臓がドキドキする」「深呼吸しても息が吸いきれない感じがする」「病院では異常なしと言われたけど、この不安感はなんなの?」
そんなお悩み、実は秋特有の寒暖差が自律神経を乱している可能性があるんです。
この記事では、秋の寒暖差による自律神経の乱れを整える4つの実践ポイントを、東洋医学の視点も交えながらお伝えしていきます。
この記事を読むとわかること:
- なぜ秋の寒暖差で動悸や息苦しさが起こるのか
- 自律神経を整える具体的な4つの実践方法
- 今日から始められるセルフケアのツボ
- 東洋医学から見た秋の体質と対策
こんな方におすすめの記事です:
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい方
- 動悸・息苦しさ・不安感でお困りの方
- 薬に頼らず自然な方法で体を整えたい方
- 西宮市・夙川周辺で鍼灸院をお探しの方
最後まで読んでいただければ、秋の不調と上手に付き合うヒントがきっと見つかりますよ。
体の悩みでお困りの方へ
体の不調にお悩みではありませんか?当院では、東洋医学の観点から体質改善をサポートし、体調の改善だけでなく、こころも元気に、美しく、あなたらしく豊かな人生を歩むお手伝いをさせていただいています。
もし心と体を整える鍼灸、東洋医学に興味がおありでしたら、お気軽にご相談ください。
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秋の寒暖差が自律神経を乱すメカニズム
まず、なぜ秋になると動悸や息苦しさが起こりやすいのか、そのメカニズムを見ていきましょう。
自律神経とは?交感神経と副交感神経の役割
自律神経は、私たちの意思とは関係なく働いている神経系です。
心臓の鼓動、呼吸、体温調節、消化など、生命維持に必要な機能を24時間コントロールしています。
自律神経には2つの種類があります。
交感神経:活動モードを担当します。心拍数を上げたり、血管を収縮させたり、体を「戦闘態勢」にする役割ですね。
副交感神経:リラックスモードを担当します。心拍数を下げたり、血管を拡張させたり、体を「休息モード」にする働きがあります。
この2つがバランスよく働くことで、私たちは健康を保っていると言われています。
しかし、バランスが崩れると、動悸・息苦しさ・めまい・不眠など、さまざまな不調が現れることがあるんです。
※自律神経の詳しい情報は、厚生労働省のe-ヘルスネットでもご覧いただけます。
寒暖差が体に与える負担とストレス反応
秋は朝晩と日中の気温差が大きくなる季節です。
一般的に、1日の気温差が7度以上になると、体への負担が大きいと言われています。
体温を一定に保つために、自律神経はフル稼働で体温調節を行います。
朝の冷え込みで血管を収縮させ、日中の暑さで血管を拡張させる…この繰り返しが、自律神経を疲れさせてしまうんですね。
さらに、寒暖差はストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を促すとも言われています。
エネルギーの消耗が激しく、疲労感や動悸につながる可能性があります。
こうした季節の変わり目の不調については、こちらの記事でも詳しくお伝えしていますので、ぜひご覧くださいね。
秋特有の気圧変動も影響している
秋は台風や前線の影響で、気圧が変化しやすい季節でもあります。
気圧が低下すると、副交感神経が優位になりやすいと言われています。
その結果、だるさ・頭痛・めまい・眠気などが起こりやすくなるんです。
寒暖差と気圧変動のダブルパンチで、自律神経はいつも以上に頑張っている状態なんですね。
体が「もう限界!」とサインを出しているのが、動悸や息苦しさという症状かもしれません。
体質を全体からとらえた動悸・息苦しさの原因
西洋医学の視点だけでなく、東洋医学の観点からも、秋の動悸や息苦しさを見ていきましょう。
東洋医学から見た「気」の巡りの滞り
東洋医学では、「気」という生命エネルギーのようなものが体を巡っていると考えられています。
この気がスムーズに流れていれば健康ですが、ストレスや寒暖差で気の流れが滞ると、さまざまな不調が現れると言われています。
気が滞った状態を「気滞(きたい)」と呼びます。
気滞になると、動悸・息苦しさ・イライラ・不安感・お腹の張りなどが出やすいとされています。
特に、心臓や胸の周りに関係する経絡(気の通り道)として、心経(しんけい)と心包経(しんぽうけい)があります。
これらの経絡の流れが滞ると、動悸や胸の詰まり感として現れることがあるんです。
秋は「肺」が影響を受けやすい季節
東洋医学の五行説では、秋は「金」に属し、「肺」と深く関わる季節とされています。
肺は呼吸だけでなく、気の巡りをコントロールする役割があると考えられているんです。
秋の乾燥した空気は、肺を弱らせやすいと言われています。
肺が弱ると、息苦しさや胸の詰まり感、空咳などが出やすくなります。
さらに、東洋医学では「肺は悲しみの臓」とも言われ、肺の気が弱ると、悲しみや不安感も増すとされているんですよ。
秋になんとなく物悲しい気持ちになるのは、こうした体の変化も関係しているのかもしれませんね。
「血(けつ)」の不足と心臓への負担
東洋医学の「血(けつ)」は、西洋医学の血液とは少し異なる概念です。
血は体に栄養を届け、精神を安定させる働きがあると考えられています。
血が不足すると、心臓に栄養が届きにくくなり、動悸・不眠・不安感などが現れやすいと言われています。
特に女性は月経の影響で血が不足しやすい傾向があります。
季節の変わり目で体力が消耗しやすい秋は、より血の不足を感じやすい時期なんです。
※個人の体質により体験には個人差があります。
秋に実践したい自律神経ケア4つのポイント
それでは、具体的にどうすれば自律神経を整えられるのか、4つの実践ポイントをお伝えしていきます!
今日からできることばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
【ポイント1】朝の過ごし方で一日のリズムを整える
自律神経を整えるには、朝の過ごし方がとても大切です。
起床後すぐにカーテンを開けて朝日を浴びましょう。
朝の光を浴びることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促されると言われています。
体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整いやすくなるんです。
温かい白湯や生姜湯を飲んで、内臓を優しく目覚めさせましょう。
冷たい水は内臓を驚かせてしまうので、温かいものがおすすめです。
5分程度の軽いストレッチで血流を促しましょう。
具体的には、首回し→肩回し→背伸び→深呼吸という流れが良いですよ。
激しい運動は交感神経を過度に刺激してしまうので、あくまで「軽く」がポイントです。
【ポイント2】「3つの首」を温めて寒暖差に対応
寒暖差対策として効果的なのが、「3つの首」を温めることです。
首・手首・足首には、太い血管と重要な経絡が通っています。
この部分を温めると、全身の血流が良くなると言われているんです。
首:薄手のストールやネックウォーマーを活用しましょう。外出時だけでなく、室内でも冷房対策として有効です。
手首:長袖の服を選んだり、薄手の手袋を持ち歩くと便利ですよ。
足首:レッグウォーマーや靴下の重ね履きで、しっかり保温しましょう。
入浴も大切なポイントです。
38~40度のぬるめのお湯に15分程度浸かるのが理想的です。
熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまうので、「少しぬるいかな?」くらいがちょうど良いんです。
ゆっくり浸かって、副交感神経を優位にしていきましょう。
【ポイント3】呼吸法で副交感神経を優位にする
深呼吸は、いつでもどこでもできる最強のセルフケアです!
深呼吸をすることで、副交感神経が優位になり、リラックス状態へと導かれると言われています。
おすすめは「4-4-8呼吸法」です。
やり方:
- 鼻から4秒かけてゆっくり吸う
- 4秒息を止める
- 口から8秒かけてゆっくり吐く
- これを5回繰り返す
ポイントは「吐く息を長く」することです。
吐く息が長いほど、副交感神経が働きやすくなるんですよ。
実践タイミング:
- 朝起きた時(一日のスタートに)
- 仕事の合間(リフレッシュに)
- 就寝前(睡眠の質向上に)
特に就寝前の呼吸法は、睡眠の質向上にも期待できますので、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
【ポイント4】自律神経を整えるツボ刺激
東洋医学の智慧を活かして、自律神経を整えるツボを刺激してみましょう。
内関(ないかん)
手首の内側のシワから指3本分下にあります。
動悸・不安感・吐き気のケアに用いられる代表的なツボです。
心包経に属し、心臓の働きをサポートすると言われています。
30秒~1分、心地よい強さでゆっくり押しましょう。
合谷(ごうこく)
手の甲、親指と人差し指の骨が交わるくぼみにあります。
「万能のツボ」と呼ばれ、全身の気の巡りをサポートします。
大腸経に属し、ストレスケアにも用いられるツボなんです。
反対の親指でグッと押し込むように刺激しましょう。
百会(ひゃくえ)
頭のてっぺん、両耳を結んだ線の中央にあります。
自律神経のバランスを整えると言われる重要なツボです。
リラックス効果が期待されます。
両手の中指で優しく押しましょう。
湧泉(ゆうせん)
足裏の中央やや上、土踏まずのくぼみにあります。
「生命の泉」と呼ばれ、エネルギーを補うツボとされています。
不安感や不眠のケアにも用いられるんですよ。
両手の親指を重ねて、体重をかけるように押しましょう。
セルフケアのコツ:
- 各ツボを30秒~1分、心地よい強さで押す
- 朝と夜の2回実践するとより良い
- 「痛気持ちいい」くらいの強さが目安
- 呼吸を止めずに、ゆっくり吐きながら押す
※効果には個人差があります。
鍼灸でできる自律神経のケアとは
セルフケアも大切ですが、専門的な鍼灸施術ではどのようなケアができるのかをお伝えしますね。
鍼灸が自律神経に働きかけるメカニズム
鍼灸の刺激は、皮膚から脳へと伝わり、自律神経の中枢に作用すると考えられています。
副交感神経が優位になることで、リラックス状態へと導く可能性があるんです。
また、鍼灸刺激により血流が促進され、酸素や栄養が全身に行き渡りやすくなると言われています。
さらに、エンドルフィン(幸せホルモン)の分泌が期待されるという研究もあります。
※効果には個人差があり、医療行為の代替ではありません。
夙川まほら鍼きゅう院でのオーダーメイド施術
当院では、お一人おひとりの体質・症状に合わせた施術を行っています。
東洋医学的診断(四診:望診・聞診・問診・切診)を丁寧に行い、あなたの体の状態を見極めます。
気・血・水のバランスを整えるアプローチで、自律神経だけでなく、体全体から整えるケアを大切にしているんです。
施術後には、ご自宅でできるセルフケアのアドバイスも充実していますよ。
あなたの体質に合った生活習慣やツボ押しの方法をお伝えしますので、日常生活でも体を整えていくことができます。
セルフケアと専門施術の違い
セルフケアは、日常的な予防とメンテナンスに最適です。
毎日コツコツ続けることで、体調を安定させていくことができます。
一方、専門施術では、深部へのアプローチと体質改善のサポートが可能です。
鍼灸師は経絡の流れや体質を見極めて施術を行います。
より効果的なツボの組み合わせを選択し、あなたに最適なケアを提供できるんです。
セルフケアと専門施術を併用することで、相乗効果が期待できますよ。
「自分でできることは続けながら、定期的に専門家のケアも受ける」というのが、理想的なスタイルだと思います。
まとめ:秋の寒暖差と上手に付き合うために
ここまで、秋の寒暖差による動悸・息苦しさと、その対策についてお伝えしてきました。
秋は寒暖差と気圧変動で、自律神経を乱しやすい季節です。
動悸や息苦しさは、体からの「ちょっと休んで」というサインかもしれません。
今回ご紹介した4つのポイント(朝習慣・保温・呼吸法・ツボ刺激)を、できることから始めてみてくださいね。
東洋医学では、秋は「肺」のケアが特に大切な季節とされています。
深い呼吸を意識して、体と心に酸素を届けてあげましょう。
無理せず、ゆっくりと、あなたのペースで構いません。
セルフケアで改善が見られない場合や、症状が続く場合は、医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
当院でも、自律神経の乱れに悩む多くの方のケアをサポートさせていただいています。
あなたらしく健やかな秋を過ごせますように。
いつでも、お気軽にご相談くださいね。
専門家と一緒に体のケアを始めませんか?
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夙川まほら鍼きゅう院では、あなたの体質や状態に合わせたオーダーメイドの鍼灸で、不調の改善と本来の健やかさへと導くお手伝いをさせていただきます。何歳からでも、あなたらしくすこやかで輝く人生をおくることができるよう、最適なケアを一緒に考えてまいります。

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