西宮市夙川の鍼灸院(鍼灸治療院)

秋に感じる不安感とイライラ―気の巡りを整えて心を落ち着ける5つのセルフケア【夙川駅徒歩4分 心と体を整える鍼灸院】

自律神経

おはようございます!夙川まほら鍼きゅう院、鍼灸師・院長の宮﨑牧子です。

秋になると、なんだか心がザワザワして落ち着かない、些細なことでイライラしてしまう…そんな経験はありませんか?

季節の変わり目は体だけでなく、心にも影響を与えやすい時期なんです。特に秋は気温の変化や日照時間の短縮によって、自律神経が乱れやすく、不安感やイライラを感じる方が増えると言われています。

東洋医学では、こうした心の不調は「気の巡りの滞り」が関係していると考えられています。気がスムーズに流れないと、心にモヤモヤが溜まり、感情のコントロールが難しくなることがあるんですね。

この記事を読むとわかること:

  • 秋に不安感やイライラが起こりやすい理由
  • 東洋医学から見た「気の巡り」と心の関係
  • 日常生活で実践できる5つのセルフケア方法
  • 鍼灸でのサポートがどのように役立つか

こんな方におすすめの記事です:

  • 秋になると理由もなく不安になる方
  • イライラや気分の落ち込みを感じている方
  • 心を落ち着ける方法を知りたい方
  • 自律神経の乱れが気になる方

この記事では、秋特有の心の不調を東洋医学の視点から理解し、日常生活で取り入れやすい5つのセルフケアをご紹介します。最後まで読んで、心穏やかに秋を過ごすヒントを見つけてくださいね。


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夙川まほら鍼きゅう院では、局所にとらわれず全身にアプローチする治療を行っています。
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どうぞお気軽にご相談ください。

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秋に不安感やイライラが増えるのはなぜ?

秋になると、「なんだか気持ちが落ち着かない」「些細なことでイライラしてしまう」と感じる方は少なくありません。

実は、この時期特有の気候変化が、私たちの心に大きな影響を与えているんです。

ここでは、秋に不安感やイライラが増える理由を、西洋医学の視点から解説していきますね。

気温の変化と自律神経の関係

秋は一日の寒暖差が大きくなる季節です。朝晩は冷え込むのに、日中は暖かい…こんな気温の変化が続くと、体は常に対応を迫られます。

私たちの体温調整を担っているのが「自律神経」です。自律神経は、交感神経と副交感神経という2つの神経からなり、体のさまざまな機能を自動的にコントロールしています。

気温の変化が激しいと、この自律神経の切り替えが頻繁に行われ、バランスが乱れやすくなると言われています。

自律神経が乱れると、心身にさまざまな不調が現れやすくなります。不安感やイライラも、その症状のひとつなんですね。

日照時間の減少とセロトニンへの影響

秋は日が短くなり、日照時間が減少していきます。この変化も、私たちの心に影響を与える大きな要因です。

日光を浴びることで、脳内では「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分の安定や心の落ち着きに関わっているんです。

日照時間が減ると、セロトニンの分泌も減少すると言われています。そのため、秋になると不安感や気分の落ち込みを感じやすくなる方が増えるんですね。

特に朝の日光を浴びることは、セロトニンの分泌を促すために大切だと考えられています。可能であれば、朝のうちに少し外に出て、日の光を浴びる時間を作ってみてください。

夏の疲れが残る「秋バテ」の心への影響

「秋バテ」という言葉を聞いたことはありますか?

夏の暑さで消耗した体力が、秋になっても回復しきれていない状態を指します。冷房による冷えや、暑さによる食欲不振、睡眠不足などが積み重なって、体が疲れたままになっているんです。

体の疲れは、心の疲れにもつながりやすいもの。「なんとなく調子が悪い」「やる気が出ない」といった状態が続くと、メンタル面にも影響が出やすくなります。

不安感やイライラも、こうした体の疲れが原因で起こっている可能性があります。夏の疲れをしっかりとケアすることが、心の安定にもつながるんですね。

秋バテで疲れが取れない原因は自律神経?夏の疲れをリセットする3つのツボケア」の記事も参考にしてみてください。

 

東洋医学から見る「気の巡り」と心の不調

ここからは、東洋医学の視点で、不安感やイライラの原因を見ていきましょう。

東洋医学では、「気」という概念がとても大切にされています。気の巡りが心や体の状態に深く関わっていると考えられているんです。

「気」とは何か?心と体のエネルギー

「気」と聞いて、少しイメージしにくいかもしれませんね。気は目に見えないエネルギーであり、私たちの体中を巡っていると考えられています。

東洋医学では、気には体を温める、守る、動かすなど、さまざまな役割があるとされています。また、「気・血・水」という3つの要素のバランスが、心身の健康に関わるという考え方があります。

  • :生命活動のエネルギー
  • :栄養を運ぶもの
  • :体を潤すもの

この3つがバランスよく巡ることで、私たちは健康を保つことができるとされているんです。

気の巡りが滞るとどうなる?

気の巡りが悪くなると、心にも体にもさまざまな症状が現れやすくなると言われています。

特に、気が滞った状態を「気滞(きたい)」と呼びます。気滞になると、以下のような症状が出やすいとされています。

  • イライラしやすい
  • 不安を感じやすい
  • 胸がつかえる感じがする
  • ため息が多くなる
  • 喉に何か詰まっている感じがする

ストレスや緊張は、気の巡りを悪くする大きな要因です。現代社会では、誰もが何らかのストレスを抱えていますから、気滞の状態になりやすいんですね。

気の流れをスムーズにすることで、心も軽くなりやすいと考えられています。

秋と関係深い「肺」と「憂い」の感情

東洋医学には「五行説」という考え方があります。これは、自然界のすべてを「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類する理論です。

五行説では、秋は「金」に属し、「肺」と関係が深いとされています。そして、肺は「憂い・悲しみ」の感情と結びついていると考えられているんです。

秋になると、なんだか感傷的になったり、もの悲しい気持ちになったりすることはありませんか?これは、季節と臓腑(東洋医学における内臓の概念)の関係からも説明できるんですね。

肺の働きが弱まると、気の巡りも悪くなりやすく、不安感やイライラにつながることがあると言われています。

季節の変わり目に悪化する肩こりとめまい – 自律神経の乱れが隠れた原因かも」も併せてご覧ください。

 

体質を全体からとらえた不安感・イライラの原因

東洋医学では、一人ひとりの体質を見極めることを大切にしています。

同じ「不安感」や「イライラ」という症状でも、その根本原因は人によって異なると考えられているんです。

ここでは、代表的な3つの体質タイプをご紹介しますね。ご自身がどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてください。

気滞(気の巡りが悪い状態)タイプ

こんな特徴があります:

  • ストレスを感じやすい
  • イライラしやすく、怒りっぽい
  • 胸や脇腹が張った感じがする
  • ため息が多い
  • 喉に何か詰まっている感じ(梅核気)
  • 生理前に症状が悪化しやすい

原因:
精神的ストレス、緊張状態の継続、感情の抑圧などが主な原因と考えられています。

ケアのポイント:
気を巡らせることが大切です。軽い運動やストレッチ、深呼吸、好きな香りでリラックスするなど、気分転換を心がけましょう。

気虚(気が不足している状態)タイプ

こんな特徴があります:

  • 疲れやすく、だるさが続く
  • やる気が出ない
  • 不安になりやすい
  • 動悸がする
  • 声が小さい、話すのが億劫
  • 風邪をひきやすい

原因:
過労、睡眠不足、食事の不摂生、長期間のストレスなどで、気が消耗している状態です。

ケアのポイント:
まずはしっかり休息を取ることが大切です。栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、無理をしないことを心がけましょう。

陰虚(潤いが不足している状態)タイプ

こんな特徴があります:

  • イライラしやすい
  • 手足や顔がほてる
  • 口が渇きやすい
  • 寝つきが悪い、途中で目が覚める
  • 肌が乾燥しがち
  • 便秘気味

原因:
体の潤いが不足している状態です。過度なストレス、睡眠不足、水分不足などが原因と考えられています。

ケアのポイント:
体を潤す食材(梨、白きくらげ、豆腐、山芋など)を取り入れましょう。無理をせず、心と体を休めることが大切です。

個人差がありますので、ご自身の状態に合わせたケアを選んでくださいね。

 

気の巡りを整えて心を落ち着ける5つのセルフケア

それでは、日常生活で取り入れやすいセルフケアを5つご紹介します。

どれも簡単にできるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね!

深呼吸と腹式呼吸で気を巡らせる

気の巡りを整える最もシンプルで効果的な方法が「呼吸」です。

浅い呼吸は気を滞らせ、不安やイライラを増幅させてしまいます。反対に、深くゆっくりとした呼吸は、自律神経を整え、心を落ち着けるサポートをすると言われています。

具体的な方法:

  1. 楽な姿勢で座るか、仰向けに寝る
  2. 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸う(お腹を膨らませるように)
  3. 口からゆっくり8秒かけて息を吐く(お腹をへこませるように)
  4. これを5~10回繰り返す

おすすめのタイミング:
朝起きた時、寝る前、仕事の合間、イライラを感じた時など

深呼吸を習慣化すると、心が穏やかになりやすいですよ。ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね。

「膻中(だんちゅう)」のツボを優しく押す

東洋医学では、体には「経絡」という気の通り道があり、その上に「ツボ(経穴)」があると考えられています。

ツボを刺激することで、気の巡りを整えるサポートができると言われているんです。

不安感やイライラにおすすめなのが「膻中(だんちゅう)」というツボです。

膻中の場所:
胸の真ん中、左右の乳頭を結んだ線の中央にあります。

押し方:

  1. 指の腹を膻中に当てる
  2. 優しく円を描くようにマッサージする
  3. 30秒~1分程度続ける
  4. 呼吸を止めずに、リラックスしながら行う

ポイント:
強く押しすぎないことが大切です。「気持ちいい」と感じる程度の強さで、優しく刺激しましょう。

膻中は、伝統的に気の巡りを整え、心を落ち着けるサポートをすると言われているツボです。個人差はありますが、試してみる価値はありますよ。

軽い運動で体を動かし、気を流す

東洋医学では、気は体を動かすことで巡りやすくなると考えられています。

激しい運動は必要ありません。むしろ、軽く体を動かす程度の運動の方が、気の巡りには適していると言われています。

おすすめの運動:

  • 散歩(15~30分程度)
  • ストレッチ
  • ヨガ
  • 軽いジョギング
  • ラジオ体操

ポイント:

  • 無理のない範囲で続けること
  • 楽しみながら行うこと
  • できれば朝や日中に行うと、自律神経も整いやすい

特に、秋の自然の中を歩くのはおすすめです。紅葉や爽やかな空気を感じながら歩くことで、心も軽くなりやすいですよ。

体を動かすと、心もすっきりしてきます。日常生活に取り入れてみてくださいね。

香りを活用したリラックスタイム

アロマやお香など、好きな香りを取り入れることも、気の巡りをサポートする方法のひとつです。

香りは脳に直接働きかけ、自律神経やホルモンバランスに影響を与えると言われています。リラックス効果が期待される香りを活用することで、心が落ち着きやすくなるんですね。

おすすめの香り:

  • ラベンダー:リラックス効果が期待される代表的な香り
  • カモミール:心を穏やかにすると言われています
  • 柑橘系(オレンジ、ゆず、ベルガモット):気分を明るくすると言われています
  • ヒノキ:森林浴のような落ち着きを与えると言われています

使い方:

  • アロマディフューザーで香りを広げる
  • お香を焚く
  • 入浴剤として使う
  • ハンカチに1~2滴垂らして持ち歩く

大切なのは、ご自身が「心地よい」と感じる香りを選ぶことです。香りの好みは人それぞれですから、いろいろ試してみてくださいね。

寝る前やお風呂の時間に取り入れると、1日の疲れがほぐれやすくなりますよ。

感情を言葉にして吐き出す

不安やイライラを心の中に溜め込むと、気の巡りがさらに悪くなってしまいます。

感情を外に出すことは、気を巡らせる大切なケアなんです。

方法:

  • 信頼できる人に話を聞いてもらう
  • 日記に気持ちを書き出す
  • カウンセリングを受ける
  • SNSで同じ悩みを持つ人とつながる(ただし、ネガティブな情報に触れすぎないよう注意)

言葉にすることで、自分の気持ちが整理され、心が軽くなることがあります。「こんなこと話してもいいのかな」と思わず、素直な気持ちを表現してみてください。

無理に明るくする必要はありません。今感じている不安やイライラをそのまま受け止め、吐き出すことが大切です。

話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがありますよ。ひとりで抱え込まないでくださいね。

寒暖差で悪化する動悸・息苦しさ…秋に実践したい自律神経ケア4つのポイント」も参考にしてください。

 

鍼灸で気の巡りをサポート―夙川まほら鍼きゅう院のケア

セルフケアを続けても、なかなか改善が見られない時は、専門家のサポートを受けることも選択肢のひとつです。

夙川まほら鍼きゅう院では、東洋医学の視点から、お一人おひとりの体質や状態に合わせた鍼灸ケアをご提供しています。

全身から整えるオーダーメイドの鍼灸

当院の鍼灸は、局所だけでなく全身のバランスを見ながら施術を行います。

不安感やイライラといった心の不調も、体全体の状態と密接に関わっていると考えられています。気・血・水のバランスを整え、全身の巡りをサポートすることで、心も体も本来の状態へと導くお手伝いをさせていただきます。

お一人おひとりの体質や状態は異なりますので、画一的な施術ではなく、オーダーメイドのアプローチを大切にしています。

心と体の両面からアプローチ

東洋医学では、心と体は切り離せないものと考えられています。

心の不調は体に現れ、体の不調は心に影響を与えます。だからこそ、心と体の両面からアプローチすることが大切なんです。

鍼灸施術では、体を整えることで、心も落ち着きやすくなると言われています。当院では、鍼灸師がじっくりとお話を伺いながら施術を行いますので、安心してお気持ちをお聞かせくださいね。

「こんなこと話してもいいのかな」と思わず、どんな小さなことでもお話しください。あなたの心と体の両方に寄り添ったケアをさせていただきます。

継続的なケアで本来のあなたらしさを取り戻す

鍼灸は、1回の施術だけでなく、継続的なケアが大切だと言われています。

定期的に体を整えることで、不調が起こりにくい体質へのサポートが期待できます。また、季節の変化に合わせたケアを続けることで、心も体も安定しやすくなるんです。

当院では、「不調の改善」だけでなく、「こころも元気に、美しく、あなたらしく豊かな人生を歩むお手伝い」を理念としています。

何歳からでも、あなたらしくすこやかで輝く人生をおくることができるよう、最適なケアを一緒に考えてまいります。

どうぞお気軽にご相談くださいね。

詳しくは厚生労働省「こころの健康」日本鍼灸師会のサイトもご参照ください。

 

まとめ―秋を心穏やかに過ごすために

秋に感じる不安感やイライラは、決してあなただけの問題ではありません。

気候の変化や自律神経の乱れ、東洋医学で言うところの「気の巡りの滞り」が関係している可能性があります。

この記事でご紹介した5つのセルフケアを、できるものから取り入れてみてください。

  • 深呼吸と腹式呼吸で気を巡らせる
  • 膻中のツボを優しく押す
  • 軽い運動で体を動かす
  • 香りでリラックスする
  • 感情を言葉にして吐き出す

どれも簡単にできるものばかりですから、無理のない範囲で続けてみてくださいね。

セルフケアだけでは難しいと感じる時は、専門家のサポートを受けることも大切な選択肢です。心と体は繋がっているからこそ、全身から整えるケアが効果的だと言われています。

秋は感傷的になりやすい季節やけど、だからこそ、ご自身を労わる時間を大切にしてほしいんです。

心穏やかに、あなたらしく秋を過ごしていけるよう、心から応援しています。

秋の夜に目が覚める…中途覚醒を改善する東洋医学の睡眠ケア3つの習慣」もぜひご覧くださいね。


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