秋の乾燥でかゆみが悪化する方へ―体の内側から潤いを補う4つの東洋医学的ケア【全身から整える西宮市夙川の鍼灸院】
おはようございます!夙川まほら鍼きゅう院、鍼灸師・院長の宮﨑牧子です。
秋になると肌が乾燥して、かゆみで夜も眠れない…そんな経験はありませんか?
保湿クリームを塗っても、すぐにまた乾燥してしまう。
季節の変わり目になると必ず肌荒れが悪化する。
そんな繰り返しに、もう疲れてしまっている方も多いのではないでしょうか。
実は、肌の乾燥やかゆみは「外側からのケア」だけでは根本的な解決にならないことがあるんです。
東洋医学では、肌の潤いは体の内側から作られると考えられています✨
特に秋は「肺」に負担がかかりやすく、体内の潤いが不足しやすい季節なんですよ。
このブログでは、秋の乾燥とかゆみを体の内側から整える4つの東洋医学的ケアをご紹介します。
この記事を読むとわかること:
- 秋に肌が乾燥しやすくなる東洋医学的な理由
- 体の内側から潤いを補う具体的なセルフケア方法
- 繰り返す乾燥肌やかゆみをサポートする生活習慣
この記事はこんな方におすすめです:
- 秋になると肌の乾燥とかゆみがひどくなる方
- 保湿しても乾燥が改善されず悩んでいる方
- アトピー性皮膚炎で季節の変わり目に症状が悪化する方
- 体質から整えて根本的なケアをしたい方
少しでも楽になるヒントが見つかれば嬉しいです。
一緒に、体の内側から潤いを育てていきましょうね!
体の悩みでお困りの方へ
体の不調にお悩みではありませんか?
夙川まほら鍼きゅう院では、局所にとらわれず全身にアプローチする治療を行っています。
全身を整えることで自然治癒力が高まり、部分的な治療よりも根本的な回復が期待できます。
東洋医学の観点から体質改善をサポートし、体調の改善だけでなく、こころも元気に、美しく、あなたらしく豊かな人生を歩むお手伝いをさせていただいています。
どうぞお気軽にご相談ください。

秋に肌が乾燥しやすくなる理由とは?
秋になると「なんだか肌がカサカサする」「かゆみが増した気がする」と感じること、ありますよね。
実はこれ、気のせいではなく、秋という季節が肌に大きな影響を与えているからなんです。
秋の気候が肌に与える影響
秋は湿度が急激に下がり、空気がぐっと乾燥する季節です。
一般的に、湿度が60%を下ると皮膚の水分が蒸発しやすくなると言われています。
さらに、秋は昼夜の気温差が大きく、体の調整機能に負担がかかります。
夏の疲れが残っていると、肌のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になりやすいんですよ。
また、季節の変わり目は自律神経のバランスも崩れやすい時期です。
自律神経の乱れは血流に影響を与え、肌への栄養供給が滞る可能性があります。
東洋医学で考える「肺」と「脾」の働き
東洋医学では、体の働きを「五臓六腑」という考え方で捉えます。
その中でも、肌の健康に深く関わるのが「肺」と「脾」です💡
肺の働き:
東洋医学では、「肺は皮毛を主る」と言われています。
これは、肺が皮膚や体毛の健康を守る役割を担っているという意味です。
肺は呼吸を通じて体内に清気(新鮮な気)を取り込み、体表を守る「衛気」を全身に巡らせると考えられています。
秋は五行説で「金」の季節とされ、肺に負担がかかりやすい時期なんですよ。
そのため、秋は特に肺の働きをサポートすることが大切とされています。
脾の働き:
脾は消化吸収を司り、食べ物から「気・血・水」を作り出す源とされています。
東洋医学では「脾は後天の本」と呼ばれ、生まれた後の生命力の源と考えられているんです。
脾の働きが弱いと、栄養が全身に行き渡らず、肌への潤い供給も滞ると言われています。
気血水バランスの乱れと乾燥の関係
東洋医学では、体内の「気・血・水」のバランスが健康を左右すると考えます。
気:生命エネルギー、体を動かす原動力
血:栄養を運ぶ、肌に潤いと栄養を届ける
水:体内の水分、肌を潤す
「血」や「水」が不足すると、体内の潤いが減り、肌の乾燥につながるとされています。
特に秋は「水」が不足しやすく、これが乾燥肌やかゆみの原因の一つと考えられているんです。
体質を全体からとらえた秋の乾燥・かゆみの原因
乾燥やかゆみの原因は、人それぞれ。
東洋医学では、体質を見極めることで、その人に合ったケア方法を考えていきます。
「肺」の働きが弱ると皮膚の潤いが不足する
肺は体表を守る「衛気(えき)」を巡らせる役割があるとされています。
衛気は、外部からの刺激や乾燥から肌を守るバリアのようなものです。
肺の機能が低下すると、衛気の巡りが悪くなり、皮膚への潤い供給が滞ると考えられています。
肺の働きが弱い方の特徴:
- 乾燥肌、肌がカサカサしやすい
- 風邪をひきやすい
- 息切れしやすい、呼吸が浅い
- 声が小さい、疲れやすい
こうした症状がある方は、肺の働きをサポートするケアが大切ですよ。
「脾」の働きが弱ると栄養が巡らない
脾は食べ物から「気・血・水」を作り出す源とされます。
脾の働きが弱いと、栄養が全身に行き渡らず、肌の修復力が落ちると言われています。
脾の働きが弱い方の特徴:
- 疲れやすい、だるさが抜けない
- 食欲不振、胃もたれしやすい
- むくみやすい
- 軟便または下痢しやすい
脾の働きを整えることで、体の内側から潤いを作り出す力をサポートできます。
血虚(けっきょ)タイプと陰虚(いんきょ)タイプ
東洋医学では、乾燥肌やかゆみを持つ方を大きく2つのタイプに分けて考えることがあります。
血虚(けっきょ)タイプ:
血が不足し、肌に栄養が届かない状態です。
特徴:
- 顔色が悪い、唇の色が薄い
- めまいや立ちくらみが起こりやすい
- 爪が割れやすい、髪がパサつく
- 生理不順(女性の場合)
陰虚(いんきょ)タイプ:
体の潤い成分(陰液)が不足し、乾燥やほてりが出やすい状態です。
特徴:
- のぼせやすい、手足がほてる
- 寝汗をかきやすい
- 口やのどが渇きやすい
- 便秘がち
陰虚タイプの方は、体を冷まし潤す食材やケアが有効とされています。
※個人の体質により、複数のタイプが混在することもあります。
体の内側から潤いを補う4つの東洋医学的ケア
それでは、具体的なセルフケア方法をご紹介していきます!
どれも日常生活で取り入れやすいものばかりですので、できることから試してみてくださいね😊
ケア1:肺の働きを整える「太淵(たいえん)」のツボ刺激
太淵は、肺経の「原穴」と呼ばれる重要なツボです。
原穴は、その臓腑の気が集まる場所とされ、肺の機能をサポートすると言われています。
ツボの場所:
手首の親指側、脈を感じる部分のくぼみにあります。
刺激方法:
- 反対の手の親指をツボに当てます
- 優しく円を描くように3~5秒押します
- これを3回繰り返します
- 朝晩の1日2回行うのがおすすめです
期待される働き:
伝統的に、肺の機能をサポートし、皮膚への潤い供給を助けると言われています。
呼吸が浅い方や、風邪をひきやすい方にもおすすめのツボですよ。
注意点:
強く押しすぎず、心地よい程度の圧で行いましょう。
痛みを感じる場合は無理をしないでくださいね。
ケア2:脾の働きを整える「三陰交(さんいんこう)」のツボ刺激
三陰交は、脾経・肝経・腎経の3つの経絡が交わる重要なツボです。
女性の悩み全般に用いられることが多く、体の巡りを整えるサポートが期待されます。
ツボの場所:
内くるぶしの頂点から指4本分(約5cm)上、骨の後ろ側にあります。
刺激方法:
- 親指をツボに当て、ゆっくり押します
- 5秒キープしてゆっくり離します
- これを3回繰り返します
- 入浴後など体が温まっているときに行うと効果的です
期待される働き:
伝統的に、消化吸収を助け、栄養を全身に巡らせることをサポートすると言われています。
注意点:
妊娠中の方は、このツボの刺激は避けてください。
ケア3:白い食材で肺を潤す食養生
東洋医学では、「白い食材」は肺を潤す働きがあるとされています。
これは五行説の考え方で、「白色」が「肺」に対応するからなんですよ。
おすすめの食材:
大根:
辛味成分が肺の働きをサポートすると言われています。
大根おろしや温かい煮物でいただくのがおすすめです。
れんこん:
粘り成分(ムチン)が潤いを補うとされています。
きんぴらやスープで美味しくいただけます。
白菜:
水分が多く、体を潤すと言われています。
お鍋や炒め物で取り入れやすいですね。
梨:
肺を潤し、咳や喉の乾燥にも良いとされています。
そのまま食べるほか、コンポートにしても🍐
白きくらげ:
美容食材として知られ、体を潤すと言われています。
スープやデザートに入れるのがおすすめです。
食べ方のポイント:
- 温かいスープや煮物で取り入れると体を冷やしません
- 生姜やネギなど温める食材と組み合わせましょう
- 1日1品でも継続することが大切です
※食材の効果には個人差があります。
バランスの良い食事を心がけることが基本ですよ。
ケア4:深い呼吸で肺の働きをサポート
呼吸は肺の働きを直接サポートする方法です。
深い腹式呼吸は、肺の機能を高め、全身への気の巡りを整えることが期待されます。
また、深呼吸は自律神経のバランスを整え、リラックス効果も期待できますよ✨
呼吸法の手順:
- 背筋を伸ばして座るか、仰向けに寝ます
- 鼻からゆっくり4秒かけて息を吸います(お腹を膨らませる)
- 口から8秒かけて息を吐きます(お腹をへこませる)
- これを5回繰り返します
- 1日3回(朝・昼・夜)行いましょう
期待される働き:
- 肺の機能を高め、全身への気の巡りを整える
- 副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらす
- ストレスを和らげ、心を落ち着かせる
注意点:
無理のない範囲で行い、めまいを感じたら中止してください。
慣れないうちは回数を減らして始めるのもいいですよ。
これらのセルフケアは、毎日続けることで少しずつ体の変化を感じられるはずです。
焦らず、ゆっくり取り組んでみてくださいね😊
夙川まほら鍼きゅう院でのアトピー・乾燥肌ケアのサポート
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、かゆみがひどくて日常生活に支障が出ている場合は、専門家に相談することをおすすめします。
全身を整えて自然治癒力をサポートする鍼灸
夙川まほら鍼きゅう院では、症状が出ている部分だけでなく、全身のバランスを整える施術を行っています。
東洋医学の診断法(脈診・舌診・腹診)でお一人お一人の体質を見極め、肺・脾・腎など、体の根本から整えるアプローチを大切にしています。
鍼灸で期待される体験:
- 全身の気血の巡りをサポートします
- 自律神経のバランスを整えるお手伝いをします
- 体の自然治癒力を引き出すサポートをします
アトピー性皮膚炎や乾燥肌の場合、肌の症状だけでなく、睡眠の質や胃腸の状態、ストレスなど、様々な要因が絡み合っていることが多いんですよ。
だからこそ、全身を整えることで、根本からのケアをサポートできるんです。
※効果には個人差があり、鍼灸は医療行為の代替ではありません。
体質に合わせたオーダーメイドの施術
夙川まほら鍼きゅう院では、お一人お一人の体質や生活習慣に合わせた施術プランをご提案しています。
血虚タイプの方には血を補うツボを、陰虚タイプの方には潤いを補うツボを選び、その方に最適なケアを行います。
また、施術だけでなく、生活習慣のアドバイスや食養生の提案も含めたトータルサポートを大切にしています。
継続的なケアで、体質改善をサポートし、繰り返す肌トラブルの根本からのケアを目指していきます。
西宮市夙川エリアで、体の内側から整える鍼灸をお探しの方は、ぜひご相談くださいね。
阪急神戸線夙川駅より徒歩4分、JRさくら夙川駅より徒歩12分とアクセスも良好です。
兵庫県東南部(尼崎市・伊丹市・芦屋市・神戸市)からもお越しいただいています。
まとめ:秋の乾燥は体の内側から整えてケアしていきましょう
秋の乾燥とかゆみは、外側からの保湿だけでなく、体の内側から整えることが大切です。
東洋医学では、「肺」と「脾」の働きを整え、体内の潤いを補うことで、肌の乾燥をケアできると考えられています。
今回ご紹介した4つのケア方法は、どれも日常生活で取り入れやすいものばかり。
- 太淵のツボで肺の働きをサポート
- 三陰交のツボで脾の働きをサポート
- 白い食材で肺を潤す
- 深い呼吸で気の巡りを整える
少しずつで構いませんので、できることから始めてみてくださいね。
セルフケアを続けても改善が見られない場合や、かゆみがひどくて日常生活に支障が出ている場合は、専門家に相談することをおすすめします。
体質は一人ひとり違います。
あなたに合ったケア方法を見つけて、体の内側から潤いを育てていきましょう。
秋を心地よく過ごせますように✨
※この記事の内容は、東洋医学の伝統的な考え方に基づいています。
個人の体質により体験には個人差があり、効果を保証するものではありません。
症状が続く場合は医療機関への相談をおすすめします。
専門家と一緒に体のケアを始めませんか?
夙川まほら鍼きゅう院では、あなたの体質や状態に合わせたオーダーメイドの鍼灸で、不調の改善と本来の健やかさへと導くお手伝いをさせていただきます。何歳からでも、あなたらしくすこやかで輝く人生をおくることができるよう、最適なケアを一緒に考えてまいります。


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